「菰の葉で黍米を包み、濃い灰汁でこれを煮て軟らかくし、五月五日と夏至の日に食す」
中国の風土記に記されています。
ここで言う五月五日とは旧暦での端午節であり、日本でも一部地域に伝統があります。
むかしむかし偉い方が亡くなり川へ埋葬した際、魚に喰われないように一緒に粽を投げ入れた。と言うのが始まりだそうな。
古い風習の始まりやキッカケはどれも何だかちょっと可笑しく思ってしまう私です。
それ以来なぜか台湾や中国では端午節には粽を食べる風習となり、その時期は街中にたくさんの粽が売られます。
友人のメイシャーに初めて粽作りを習った時は「上海では夏至に食べるよー」と聞きました。
端午節?夏至?どっち??地域で違うの?
と思ってたけど、どっちもだとたった今知ったという。
今年は旧暦端午節が6月7日。夏至は6月22日。
端午節当日、御進物用にたくさん粽を買いにきてくださったある方に端午節の風習をお話をしていたら「へ〜全然知らなかった。今日来て良かった◎」と仰ってたのに、
すると、なんと今度は22日お持たせ用にとのご連絡をいただきました。
夏至の話はしてないはずなのに、、何だか宇宙タイミング。。
もし先方にこの風習をご存知の方がいたら、天然で「粋」!
いやいや、、もしかすると、既にご存知なのに私がペラペラ話すことに合わせてくださったのかも知れない。。
それもまた「粋」ーーー!!!
本当にたまたまかも知れないけれど、素敵な想像で幸せな気分です。
季節により地元産の丹波黒枝豆や藤稔(大粒ぶどう)も販売しているのですが、
旬が限られる所謂高級食材を扱っていると、「美味しい」や「食べてみたい」というよりも、「旬を取り入れる」といった習慣でご注文いただくことが多いような気がします。
(習慣を大事にされている方が多いので、私のような気分屋とよくお付き合いいただけてるなぁと恐縮)
「他の時期には何かないの?」とPをかけられていたのですが、いつもは端境期だったこの時期に、端午の節句食や夏至粽など、新たな旬(風習?)をお勧めすることができて良かったです。
季節メニューも開発中(今秋リリース分の試作)
旬を逃さず、常にブラッシュアップしてまいります。
明日は週末営業
そして夏至
今日はたくさん仕込んで帰ってきました。
朝10時より16時まで。
どうぞたくさんのお越しをお待ちしております。