丹波篠山ではほとんどの畑に丹波黒大豆2019の栽培が始まりました。
豊作祈願!!
6月初旬〜中旬に種を蒔き、今の時期に畑へ苗を定植します。
盆地の丹波篠山は黒豆栽培に抜群の土壌。
山に囲まれて朝夕の霧が黒豆を美味しく育ててくれます。
(年中しっとりして小雨ピリピリなこの風土、黒豆作ってないとただの湿気多め生活)
丹波篠山市の地形はほとんどが黒豆畑で、その間にちょっと家がある、という感じ。マジです。
田んぼの米苗も分けつし始め、鮮やかで新しいグリーンが風にそよそよ
茶色い畑はよく見ると黒豆のベビーリーフが点々と植わっています。
可愛い!健気です。
土と太陽と霧雨、空気や、あとは作り手の祈り
そんな自然の愛を受け取ってすくすく育ち、
夏を過ぎると若い実は枝豆として求められ、
寒晒しに枯れた実はお正月のおめでたい重箱に添えられ、
食べられずに残った実たちは春には種としてまた芽吹く。
1000年前から続くこの循環。
本当に素晴らしい作物、、!
農家さん達はご高齢の方がほとんどで、次の担い手も人口減少傾向です。
しかし、過去からとこれからの長い歴史の中では人口推移は多分一次的な事。
黒豆にとっては、1粒でも残ってりゃまたこの世に種を増やしていけるのです。
当店も「greenpeace_farm」という屋号で、米、枝豆、藤稔(大粒ぶどう)の販売をしており、
私が大阪で飲食店をやっていた事もあり、当時からのお付き合いの飲食店様に丹波黒枝豆を使ってもらってます。
豆で1tくらい。数量としては農家さんほど多くはないですが、
メニューとして使われているので少しづつかなり多くの方々に食べてもらっている事になります。
今年もたくさんの人に味わってもらいたいな!
一年で2週間しか味わえない旬です。(10月2週目頃〜)
昨年は日照りや台風でこれまでにない不作の年でした。
枝豆も少なく、黒豆も高騰。
例年の2割しか採れなかったとも聞き、本当に世にでる黒豆の数がない状態だったけど、
「令和」と「篠山市→丹波篠山市」という新しい時代の幕開けに、私が黒豆料理をリリースするという事で
たくさんの農家さんが限られたなか自宅保存用の黒豆を分けてくださいました。
今年用の種まで全部くださった方もいたり。涙が出るくらい、ありがたい黒豆達なのです。
私にとってはただの食材ではなく、丹波篠山の農家さん達の思いやこれからの希望や期待など
たくさんが詰まった黒い宝石。
たくさんの人に届けばいいな。
美味しく味わっていただけるよう励みます。